源氏物語 ・ おもしろ読み

ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)日本の古典一巻を 現代語訳で読み,かつ解く,自称・労大作ブログ 一日一話。

第三章 中の宮の物語(一)

第八段 匂宮と中の宮、結婚第三夜

【現代語訳】

「三日に当たる夜は、餅を召し上がるものです」と女房たちが申し上げるので、

「特別にしなければならない祝いごとなのだろう」とお思いになって御前でお作らせなさるのも分からないことばかりで、一方で親代わりになってお仕切りになるのも、女房がどう思うかと気が引けて、顔を赤らめていらっしゃる様子は、たいへんいい感じである。姉気質からかおっとりと気高いが、妹君のためにしみじみとした情愛がおありなのであった。
 中納言殿から、
「昨夜、参ろうと思いましたが、せっかくご奉公に励んでも、何の効もなさそうなあなたとの仲で、恨めしい気がしまして。今夜は雑役でもと存じましたが、寝所がすげないお扱いで気分がすぐれず、ますますよろしくなく、ぐずぐずいたしております」と、陸奥紙にきちんとお書きになって、準備の品々をこまごまと、縫いなどしてない布地に色とりどりに巻いたりして、御衣櫃をたくさん懸籠に入れて、老女のもとに、

「女房たちの用に」といってお届けになった。

宮の御方のもとにあった有り合わせの品々で、たいして多くはお集めになれなかったのであろうか、染めもしてない絹や綾などを下に隠し入れて、姫たちのお召し物とおぼしき二領、たいそう美しく加工してあるのを、単重の御衣の袖に古風な趣向であるが、
「 小夜衣着て馴れにきとは言はずともかことばかりはかけずもあらじ

(夜の衣を着て親しくなったとは言いませんが、言いがかりくらいはつけないでもあ

りません)」
と、脅し申し上げなさった。
 二人が二人とも奥ゆかしさをなくした御身を、ますます恥ずかしくお思いになって、お返事もどのように申し上げようかとお困りになっている時、お使いのうち何人かは、逃げ隠れてしまったのであった。卑しい下人を引き止めて、お返事をお与えになる。
「 隔てなき心ばかりは通ふとも馴れし袖とはかけじとおもふ

(隔てない心だけは通い合おうとも、馴れ親しんだ仲などとは言うまいと思います」
 気ぜわしい上にいろいろと思い悩んでいらっしゃった挙句のことで、一段といかにも平凡な歌を、お心のままだと、待って御覧になる方は、ただもうしみじみとお思いになられる。

 

《第二夜が無事に過ぎて、第三夜を迎えます。いわゆる三日夜の餅の行事の日で、匂宮という新人の登場に戸惑っていた女房達も、どうやらそういう方向に事が進みそうだと理解して、大切な行事の準備を大君に申し出ました。

この行事は、この物語でも、紫の上の時(葵の巻第三章第二段1節)が大変印象的で、現代の読者である私たちにもなじみになっていますが、大君はご存知でなかったようで、女房たち言われて、そういうことがあるのかといった具合です。

 彼女自身未婚なのだから仕方がないわけではありますが、しかし彼女にしてみれば、そういう立場で女房たちにその儀式の指図をする自分を、盛んに薫との結婚を進めようとした勧めたその者たちはどう思って見るだろうかと思うと、何とも居心地が悪く、顔が赤らむ気がします。

しかしまた、そういう様子が、またこの人の素直さ、いじらしさを感じさせて魅力的なのだと、作者が言います。

 そこに薫から手紙が届きました。「今夜はいろいろあるでしょうから、行ってお手伝いをするといいのですが、昨日、寒いところで寝かせられたので風邪をひいてしまって、行かれません」と大変事務的に書かれてあって、しかし「(今夜の)準備の品々」が贈り物としてどんと添えてありました。「女房たちに」ということでしたが、その荷物の底には明らかに姫たちのためのものと思われるものも入っていました。「姫たちに(直接)贈るというのは失礼だとして遠慮した」(『評釈』)のだそうです。『光る』が「大野・薫はむやみにものの手当のいい男なんですよ」と言います。

 その姫宛のものの中の衣の袖に、「かことばかりは」言わせてもらうと、「脅し申し上げ」る調子で歌が書かれてありました。言葉がきついので戸惑いますが、「大宮に近づき、顔まで見たことがあるので、いくらそっけなくされても駄目です」(『集成』)と、半ば訴え、半ば恨めしく言っているということのようです。 

 姉妹ともどもに顔を見られたことを恥じて、大君がためらっている間に、使いの内の何人かは帰ってしまいました。「禄などを心配し、馳走など手間をかけることを避けようとしたのだろう」(『評釈』)とされ、加えて、そのまま返事がなければ、次に来た時に薫のアドバンテージになるという狙いのようです。「返歌しなくては負けになる」(同)のですから、帰り遅れた者を引き止めて返事を持たせます。するとそれはそれで、薫にとってはうれしいものになって、歌については、少々評価も甘くなりました。》

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第七段 匂宮と中の宮、結婚第二夜~その2

【現代語訳】2

 そんなつもりもなく、びっくりしていらっしゃった態度でさえ、並々ならず美しく思えたのだが、まして少し普通にもの柔らかにしていらっしゃるのには、お気持ちも深まって、簡単にお通いになることができない山道の遠さを胸が痛いほどお思いになって、心をこめて将来をお約束になるが、嬉しいとも何ともお分かりにならない。
 言いようもなく大事にされている良家の姫君でも、少し世間並に接して親や兄弟などというような人のすることを見慣れていらっしゃる方は、何かの恥ずかしさや恐ろしさもほどほどのことであろう。邸内に特別な人として大切にお世話申し上げる人はなくても、このような山深いご身辺なので、世間から離れて引っ込んでお育ちになった方のこととて、思いもかけなかった出来事がきまり悪く恥ずかしくて、何事も世間の人に似ずおかしな具合に田舎びているだろうと、ちょっとしたお返事も口のききようがなくて遠慮していらっしゃる。

とはいえ、この君のほうこそは、利発で才気あふれる美しさは優っていらっしゃる。

 

《中の宮にとっては、昨夜はまったく思いがけないことで、狼狽したみっともない姿を匂宮に見せてしまったのですが、それでも「並々ならず美しく思えた」のでしたが、今日は、「少し普通にもの柔らかくしていらっしゃる」ことで、匂宮は「お気持ちも深まって」くるとともに、簡単には訪ねて来られない山道の遠さがひとしおつらく思われて、優しい言葉あふれるように語りかけ、愛情の変わらないことを精一杯に約束するのですが、何とも物慣れない中の宮には、それがどういう意味を持つものなのか、とんと理解ができないでいます。

 普通の娘なら家に兄弟や従兄弟がいたり、あるいは出入りする男性もあったりして、それなりに男性に接する機会もあるものなのですが、この中の宮には、そういう人がなく、彼女はこれまで、その人の前で心遣いしなければならないような人、特に男性には接したことがなかったのです。

「邸内に特別に大切にお世話申し上げる人はなくても」、つまり彼女を箱入りにしておくような人はいなかったけれども、ほとんど人に接することのない境遇だったので、昨夜のことがきまり悪く、その上「何事も世間の人に似ずおかしな具合に田舎びているだろう」というコンプレックスがあって、ろくに口もきけないでいるのです。

しかし、実はこの君は、これまであまり多くの出番がなかったのですが、一般的には、つまり薫のような見方でなければ、いや、彼も本当に大君がだめだったら、この人でもいいと認めた(第二章第六段1節)くらいで、大君よりも「利発で才気あふれる美しさは優っていらっしゃる」のだと、作者が保証します。もちろん、匂宮も、それに気づいているに違いありません。あくまでも、中の宮自身の気持ちと実際のギャップで、男性から見れば、そういう姿はかえってたいへんかわいく見えるでしょう。「ひとたび道を知ったときは、才はじけてはなやかに振舞いうる力のある姫である」(『評釈』)ことが期待されます。》

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第七段 匂宮と中の宮、結婚第二夜~その1

【現代語訳】1

 その夜も、あの道案内をお誘いになったが、

「冷泉院にぜひとも伺候しなければならないことがございますので」と言って、お断りになった。

「例によって、何かにつけ、この世に関心のないように振る舞う」と、憎くお恨みになる。

「仕方がない。願わなかった結婚だからといって、いい加減にできようか」とお諦めになって、お部屋飾りなど揃わない住居だが、それはそれとして風流に整えてお待ち申し上げなさるのであった。はるばるとご遠路を急いでいらっしゃったのも、嬉しいことであるが、また一方では不思議なこと。
 ご本人は、正気もない様子で、身づくろいをされ申し上げなさっている間も、濃い紅のお召し物がひどく濡れるので、しっかりした方もふとお泣きになりながら、
「この世にいつまでも生きていられるとも思われませんので、明け暮れの考え事にも、ただあなたのお身の上だけがおいたわしくお思い申し上げていますが、この女房たちも、結構な縁組だと聞きにくいまで言って聞かせるようなので、年をとった女房の考えには、そうはいっても、世間の道理をも知っているでしょうから、頼りにならない私一人の我を張って、ただこのままでお置き申してよいものかと思うようなこともありましたが、今急にこのように、思いもかけず、恥ずかしいことで思い乱れようとは、全く思ってもいませんでしたのに、これは、ほんとうに世間の人が言うように逃れ難いお約束事だったのでしょうか。たいそうつらいことです。

少しお気持ちがお慰みになったら、何も知らなかった事情も申し上げましょう。憎いと思わないでください。罪をお作りになっては大変ですよ」と、御髪を撫でつくろいながら申し上げなさると、お返事もなさらないが、そうはいっても、このようにおっしゃることが、なるほど心配なふうに悪かれとはお考えであるまいから、物笑いになるような見苦しいことが加わってお世話をおかけ申してはたいへんなことだと、いろいろと考えていらっしゃる。

 

《結婚したら男は三晩続けて通わねば相手の女性に非礼になります。匂宮はその日、二日目も薫を誘うのですが、薫は、昨夜に懲りて、ばかばかしくて付き合えるか、という気分で、院を口実に断ってしまいましたので、宮は一人で出かけます。

こういうところを見ると、この人はこれまでいくどか浮気っぽく危ないと紹介されてきた(椎本の巻第四章第三段など)のですが、『講座』所収・「匂宮と中の宮」(榎本正純著)が言うように、「匂宮の中の宮に対する愛情にスポットをあてるかぎり、わたしたちは〝あだ人〟といった印象からは遠い真摯な匂宮を読み取らざるを得ない」という気がします。

 さて宮を迎える方も大変です。「薫なら長年の付き合いで、こっちのことは十分知っているから、恥ずかしがってもしようがない。…匂宮となるとそうはゆかない」(『評釈』)、それなりの準備が必要です。大君はそうした配慮もしながら、一方では中の宮の気持ちを整えなくてはなりません。

 中の宮は「正気もない様子で」、衣装を改め髪を整えてもらっている間も泣いてばかりなのです。姉は、当の妹に自分が仕掛けたことだと思って恨まれているらしいことや、自分には経験のないことであることに、引け目のようなものを感じながら、それでも一所懸命に妹に語ります。

 中の宮も、切々とした姉の話を聞きながら次第に現実の世界に戻ってきたのでしょうか、「物笑いになるような見苦しいことが加わってお世話をおかけ申してはたいへんなことだ」と思うようになっていきました。》

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第六段 匂宮、中の宮へ後朝の文を書く

【現代語訳】

 宮は、早々と後朝のお手紙を差し上げなさる。

山里では、大君も中の宮も本当にあったことのような気がなさらず、思い乱れていらっしゃる。

「いろいろと企んでいらっしゃったのを、顔にもお出しにならなかったことよ」と、疎ましくつらく、姉宮をお恨み申し上げなさって、お目も合わせ申し上げなさらない。

ご存知なかった事情を、さっぱりと弁明おできになれず、もっともなこととお気の毒にお思い申し上げなさる。
 女房たちも、

「どういうことでございましたか」などとご様子を伺うが、呆然とした状態で頼りとする姫宮がいらっしゃるので、

「不思議なことだわ」と思い合っていた。

お手紙を紐解いてお見せ申し上げなさるが、全然起き上がりなさらないので、

「たいへん時間がたってしまいます」とお使いの者は困っていた。
「 世のつねに思ひやすらむ露ふかき道の笹原わけて来つるも

(世にありふれたことと思っていらっしゃるのでしょうか、露の深い道の笹原を分け

て来たのですが)」
 書き馴れていらっしゃる墨つきなどが格別に優美なのも、一般のお付き合いとして御覧になっていた時は素晴らしく思われたが、気がかりで心配事が多くて、自分が出しゃばってお返事申し上げるのもとても気が引けるので、一生懸命に書くべきことをじっくりと言い聞かせてお書かせ申し上げなさる。
 紫苑色の細長一襲に、三重襲の袴を添えてお与えになる。お使いが迷惑そうにしているので、包ませて、お供の者に贈らせなさる。大げさなお使いでもなく、いつもお差し上げなさる殿上童なのである。わざわざ人に気づかれまいとお思いになっていたので、

「昨夜の利口ぶっていた老女のしわざであったよ」と、嫌な気がなさったのであった。

 

《匂宮はただの遊び人というわけではなくて、源氏がそうであったように、目の前の恋には全く真摯であるようです。中の宮への惚れ込みようも本物で、早々に後朝の便りを送りました。

 しかし受け取る方はそういう気分ではありません。青天の霹靂、自分の身の上に一体何が起こったのか、まだはっきりとつかめていない状態でした。

中の宮は、すべてが姉の企んだことなのだと恨んでいますし、一方大君は、自分が考えていたことが利用されたような形で、妹がとんでもないことになったわけで、自分が妹に疑われていることは分かりながら、にわかに弁明のしようもなく、お互いに「お目も合わせ申し上げなさらない」でいます。女房達は事の仔細がつかめず、こうなると一家の主人役の大君が頼りなのですが、その大君が呆然としているとあって、右往左往するばかりです。

そこに匂宮からの文が届きました。大君は、ともかくも中の宮に見せようとしますが、起き上がりもしません。使者が早くと急き立てますので、やむなく自分で開いてみますと、これまでの彼の文がそうであったように、手慣れた洒落たもので、いろいろな方にこういう文をお書きになっているのだと思うと、この先が気がかりになりますが、ともかくもこうなってしまった以上は返事を書かなくてなりません。彼女自身は経験のないことですが、保護者として姉として、できる限りのことは教えます。

「紫苑色の細長一襲に、三重襲の袴」というのは「重い禄」(『評釈』)なのだそうで、「お使いが迷惑そうにして」います。このあたり、ちょっと意味が分かりにくいのですが、『評釈』によれば以下のようです。

実は、この使いは「いつもお差し上げなさる殿上童」で、いつもの普通の使いという形で目立たぬように配慮されたのだったので、こんな大変な禄を持って帰るわけにいかないという事情があったのです。しかし、一度出したものを引っ込めることはできないので、とうとう「使者の供人におしつける」ことになりました。帰ってきた使者のその様子を見て、匂宮は、あの利口ぶった女房の仕業だろうと考え、後朝だということが見え見えになったではないかと不機嫌です。

 一応話はなるほどと理解できますが、なぜそういうエピソードを入れたのか、その点がよくわかりません。》

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第五段 薫、再び実事なく夜を明かす

【現代語訳】

 この前と同じように、明けゆく様子に鐘の音などが聞こえる。

「眠っていてお出になるような様子もないな」と、妬ましくて咳払いなさるのも、ほんとうに妙なことである。
「 しるべせしわれやかへりてまどふべき心もゆかぬ明けぐれの道

(道案内をした私がかえって迷ってしまいそうです、満ち足りない気持ちで帰る明け

方の暗い道に)
 このような例は、世間にあったでしょうか」とおっしゃると、
「 かたがたにくらす心を思ひやれ人やりならぬ道にまどはば

(あれこれ思い悩む私の気持ちを思ってみて下さい、自分勝手に道にお迷いならば)」
と、かすかにおっしゃるのを、まことに物足りない気がするので、
「何ともすっかり隔てられているようなので、まことに堪らない気持ちです」などと、いろいろと恨みながら、ほのぼのと明けてゆくころに、昨夜の戸口からお出になる様子である。たいそうもの柔らかく振る舞っていらっしゃる匂いなど、色めかしいお心用意から、何ともいえないくらい香をたきこめていらっしゃった。老女たちは、まことに妙で合点がゆかず戸惑っていたが、

「そうはいっても悪いようにはなさるまい」と気休めに思っている。
 暗いうちにと、急いでお帰りになる。道中も、帰途はたいそう遥か遠くお思いになって、気軽に行き来できそうにないことが、今からとてもつらいので、

「夜をや隔てむ(一夜も逢わずにいられようか)」と思い悩んでいらっしゃるようである。まだ人が騒々しくならない朝のうちにお着きになった。廊にお車を寄せてお下りになる。異様な女車の恰好をしてこっそりとお入りになるにつけても、お互いお笑いになって、
「なみなみならぬご精勤のお心構えちと存じます」と申し上げなさる。道案内の馬鹿らしさは、まことに悔しいので、愚痴を申し上げるお気にもならない。

 

《落語の「明烏」を思い出すような状況になりました。

 初めの一行は、もちろん故宮の一周忌の前に来た時の朝(第一章第六段1節)を思い起させるものですが、何とも皮肉で、あの時も同じように、何事もないまま朝を迎えて、鐘の音を聞いていました。今日は、一方に匂宮がいるので、薫の気持ちはさらに複雑です。

 薫は、その匂宮がいつまでも出てこないことを妬みながら、大君に情けない気持ちを訴えますが、大君はにべもありません。

 そして薫がすっかり萎れているところに、匂宮が何とも満足げに姿を現しました。女房たちは、薫君はこちらにおられるのに、また別の貴公子の登場に一体どうなっているのかと、驚きますが、まあ、薫君がご承知のようだから大事なかろうと、仲間内で顔を見合わせています。

 匂宮がいますから、のんびりとはできません。早々に帰途に就くのですが、宮は、後を振り返り振り返りしながらで、歩みは進まず、ずいぶん遠くに思われて、次に来られるのは一体いつかと「今からとてもつらいので」ますます歩みは遅れます。

 薫の胸はふさがったままで、宮が忍び車を降りられる様子がおかしくお互いに噴き出してしまうのですが、彼は宮に一言嫌味を言うのが精いっぱいで、愚痴を言う気にもならないといった有様だったのでした。》

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