源氏物語 ・ おもしろ読み

ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)日本の古典一巻を 現代語訳で読み,かつ解く,自称・労大作ブログ 一日一話。

第一章 玉鬘の物語(一)

第三段 源氏、玉鬘と和歌を詠み交す~その2

【現代語訳】2
 だんだんと情のこもったお話になって、近くにある御脇息に寄り掛かって、少し覗き見しながら、お話し申し上げなさる。たいそう美しげに面やつれしておいでの様子が、見飽きず、いじらしさがお加わりになっているにつけても、他人に手放してしまうのも、あまりな気まぐれなことだと残念である。
「 おりたちて汲みは見ねどもわたり川人の瀬とはた契らざりしを

(あなたと立ち入った深い関係はありませんでしたが、三途の川を渡る時、他の男に

背負われて瀬を渡るようにはお約束しなかったはずなのに)
 思ってもみなかったことです」と鼻をおかみになる様子はやさしく心を打つ風情である。
 女は顔を隠して、
「 みつせ川わたらぬさきにいかでかは涙のみをの泡と消えなむ

(三途の川を渡らない前に、何とかしてやはり涙の流れに浮かぶ泡と消えてしまいた

いものです)」
「幼稚な消え所ですね。それにしても、あの三途の川の瀬は避けることのできない道だそうですから、お手先だけは引いてお助け申しましょうか」とほほ笑みなさって、

「真面目な話、思い当たられることもあるでしょう。世間にまたとない馬鹿さ加減も、また一方で安心できるのも、この世に類のないくらいなのを、いくら何でもおわかりだろうと、頼もしく思っています」と申し上げなさるのを、本当にどうしようもなく聞き苦しいとお思いでいらっしゃるので、気の毒になって、話をおそらしになりながら、
「帝が仰せになることがお気の毒なので、やはり、ちょっとの間でも出仕なさるよう取りはからいましょう。自分のものと家の中に閉じ込めてしまってからでは、そのようなお勤めもできにくいお身の上となりましょう。当初の考えとは違った格好ですが、二条の大臣はご満足のようなので安心です」などと、こまごまとお話し申し上げなさる。

ありがたくも気恥ずかしくもお聞きになることが多いけれど、ただ涙に濡れていらっしゃる。たいそうこんなにまでつらがっておいでの様子がお気の毒なので、思いのままに無体な振る舞いはなさらず、ただ心得やご注意をお教え申し上げなさる。あちらにお移りになることを、直ぐにはお許し申し上げなさらないご様子である。


《源氏は、世間話から次第に心のこもった話に話題を移します。聞いている玉鬘は、すっかり窶れしていますが、それがまた美しく見えます。

 源氏の歌は、「女が死後三途の川を渡るときは、最初に関係した男にたすけられて渡る、ということが『仏説地蔵十王経』に見える」そうで(『評釈』)、それを下敷きにしたもので、自分がその役割を担いたかったというわけです。

 玉鬘の歌は、いっそのこと死んでしまいたいと、少しずらしての返事のように見えますが、源氏は、にっこり笑ってそれを制し、ここに至ってなおも口説き文句です。「思い当たられること」は「胡蝶(第三章第三段以下)の、添い寝したことをさす」(『集成』)言葉で、懸命に自制したことを訴えて、悔いを語って聞かせました。

 しかし、玉鬘はそれを「本当にどうしようもなく聞き苦しいとお思いでいらっしゃる」ようです。彼女は、源氏を素晴らしい人とは思っても、どうしても半分父と娘という関係であるところから先には進みません。『評釈』が、源氏の歌の後の「やさしく心を打つ」を「身も心も靡く思い」と言いますが、源氏から今そのように口説かれることは、彼女をいっそう辛い思いにさせます。「ありがたくも気恥ずかしくもお聞きになることが多い」は、そういう彼女の身の置き所のない気持を言っているのでしょう。玉鬘は、源氏にこの上なく憧れる気持はあっても、源氏が思い描くような関係でありたいと考えることは、どうしてもできなかったのでした。

 しかし源氏は、あくまでも彼女を大将に簡単には渡さないつもりのようです。

 彼は玉鬘を引き取るに当たって、「この邸の内に好意を寄せていらっしゃる心を騒がしてみたいものだ」(玉鬘の巻第四章第八段)と考えたのでしたが、ミイラ取りがミイラ、で、実は最も心を騒がせたのは源氏自身だったということでしょう。そのことは、彼女にとってつらいことではありますが、また誇りとしてもいいことです。

「女性の心の持ち方としては、この姫君を手本にすべきだ」(藤袴の巻末)とされた姫君への作者からの最後のご褒美として、この場面があるといった感じです。

ここまで彼女は、姫君として周囲の暮らしに華やぎや彩りを添えるという役割を最大限に発揮したのですし、また同時にそのことによって、今の彼女にとっては悲恋なのですが、「女にとって恋愛は生涯の歴史である」(ボーヴォワール)というわけで、彼女自身の青春を謳歌したともいえるのです。

 なお、「二条の大臣」というのは、玉鬘の実父・内大臣のこととされます。その母の故大宮が三条邸にいて、彼の住まいは二条だったようです。》

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第三段 源氏、玉鬘と和歌を詠み交す~その1

【現代語訳】1
 女君は、快活にはなやかにお振る舞いなさる性分も表に出さず、とてもひどくふさぎ込んで、自分から求めてのことではないことは誰の目からも明らかであるが、

「大臣がどうお思いであろうか、兵部卿宮のお気持ちの深くやさしくいらっしゃったこと」などを思い出しなさると、恥ずかしく、くやしくばかりお思いになって、何かと気に入らないご様子が絶えない。

殿も、困ったことだと女房たちも疑っていたことについて、潔白であることを証明なさって、自分でも、その場限りの間違ったことは好まないのだと、昔からのこともお思い出しになって、紫の上にも、
「お疑いでしたね」などと申し上げなさる。

「今さら、厄介な癖が出ても困る」とお思いになる一方で、何かたまらなくお思いになった時、「いっそ自分の物にしてしまおうか」と、お考えになったこともあるので、やはりご愛情も切れない。
 大将のおいででない昼ごろお渡りになる。女君は、どうしたことかただもう具合が悪そうにお振る舞いになって、さわやかな気分の時もなく萎れていらっしゃったが、このようにしてお越しになると、少し起き上がりなさって、御几帳に隠れてお座りになる。
 殿も改まった態度で、少し他人行儀にお振る舞いになって、世間の話などを申し上げなさる。生真面目な普通の人を夫として迎えるようになってからは、今まで以上に源氏の言いようのないご様子や有様をお分りになるにつけ、思いがけないことになった我が身の置き所もないような恥ずかしさにも、涙がこぼれるのであった。



《「女君は、快活にはなやかにお振る舞いなさるご性分」だったというのは、ちょっと意外な気がしないでしょうか。そういう人だという話は、格別これまではなかったように思います。彼女が特にそうだという意味ではなく、美しく若い女性がいれば、その場は明るく華やぐ、というくらいの意味でしょうか。

ともかく彼女は、思いもしない髭黒と結ばれてしまったことで、すっかりふさぎ込んでいます。「源氏一族の扱いであった身が、はるかに劣る、問題にならない髭黒の一族になってしまったのである。…兵部卿の宮と結婚すれば、名だけでも源氏の一族であり得たのに」(『評釈』)。

ところで気になるのは、こうした髭黒のような一方的で強引な振る舞いは、例えば源氏はこれまで幾度もしてきたこと(彼の場合はその後で疎まれるようなことはありませんでしたが)ですし、「そういうことは宮中では日常茶飯に起こっていた」(『光る』)ようで、それならどうして今回の玉鬘に限って、これほど玉鬘が嫌がっているのに、もう関係ができてしまったのだから二人を結婚させるしかない、というふうに話が進んでいくのだろうか、ということです。『光る』が続けてその疑問を提示していますが、曖昧なままです。

ただ、そのように話が進むことで、物語がこれまでの源氏の周辺にはあり得なかったような出来事を引き起こして、物語に活気を与えることは確かです。

実の父も育ての父も、一応は納得できるところに収まったのだから、よしとしようと思ってしまった以上は、姫がどう考えても、どうにもならないことだということは間違いありません。

源氏としても、大将に嫁がせたことで、自分が受けていた疑いは一応晴らした格好で、ほっとしている一面はあるのでした。彼は威張って紫の上の前に出ます。

そうしておいて、しかし、また一方でまだ未練があって、のこのこと玉鬘のところにやってきます。彼女は、まるで自分が罪を犯したかのように恥じ入っていて、読んで痛々しく思われます。》

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第二段 内大臣、源氏に感謝

【現代語訳】

 父内大臣は、
「かえって無難であろう。格別親身に世話してくれる後見のない人が、なまじっかの色めいた宮仕えに出ては辛いことであろうと、不安に思っていた。大切にしたい気持ちはあるが、女御がこのようにいらっしゃるのを差し置いて、どうして世話できようか」などと、内々におっしゃった。なるほど、帝だと申しても、人より軽くおぼし召し、時たまお目にかかるだけで、重々しい扱いをなさらなかったら、軽率な出仕ということになりかねないのであった。
 三日の夜のご挨拶を取り交わしなさった様子を伝え聞きなさって、こちらの大臣のお気持ちを、「ほんとうにもったいなく、ありがたい」と感謝申し上げなさるのであった。
 このように隠していらっしゃるご関係であるが、自然と、世間の人がおもしろい話として語り伝えては、次から次へと漏れ聞いて、めったにない世間話として言いはやした。帝におかれてもお聞きあそばしたのだった。
「残念にも、縁のなかった人であるが、あのように望んでおられた願いもあるのだから、宮仕えなど、妃の一人としてではお諦めになるのもよかろうが」などと仰せられた。

 十一月になった。神事などが多く内侍所にも仕事の多いころなので、女官たちや内侍たちが参上しては、はなやかに騒々しいので、大将殿が昼もたいそう隠れたようにして籠もっていらっしゃるのを、たいそう気にくわなく、尚侍の君はお思いになっていた。
 兵部卿宮などは、それ以上に残念にお思いになる。兵衛督は、妹の北の方の事までを外聞が悪いと嘆いて、重ね重ね憂鬱であったが、「馬鹿らしく、恨んでみても今はどうにもならない」と考え直す。
 大将は、有名な堅物で、長年少しも浮気沙汰もなくて過ごしてこられたのが、すっかり変わってご満悦で、別人のように好きずきしく、夜や早朝の人目を忍んでの出入りも、恋人らしく振る舞っていらっしゃるのを、おもしろいと女房たちは見申し上げる。

《今度のことを巡って、周囲の人々のさまざまな反応が描かれていきます。

まず、内大臣は、内々髭黒を第一候補と考えていた(藤袴の巻第三章第一段)こともあって、こうなったことをむしろ喜んでいたのでした。確かに、玉鬘自身の気持ちを脇に置けば、宮仕えもすでに弘徽殿がおられ、と言って、好き心の強い宮では将来の心変わりを心配することにもなりそうで、こちらは大変強く請われてのことでもあり、こうなるのが一番いいことだとも言えます。

「三日の夜のご挨拶」は、「三日の夜のお祝いの歌を、玉鬘の親代わりの源氏と、髭黒の間でお詠み交わしになった」(『集成』)ということで、結婚第三夜は源氏と紫の上の時に餅を食べるということがありましたが、こういうしきたりもあったのだそうです。そのように正式な儀式をして貰ったことを内大臣は喜び、感謝しているわけです。

公式発表はないものの(いや、発表しないから余計に、でしょうか)、話は漏れて、世間の格好の噂話になり、帝の耳にも入りました。帝は、入内ということではなくて、尚侍本来の勤めでなら構わないのではないかと、内意を漏らされます。帝にもいくらか気がおありだったのか、あるいは彼女の希望を汲んでやりたいという優しいお気持ちからでしょうか。

さて、髭黒は六条院の玉鬘の部屋に入り込んだまま、彼女のそばを離れようとしませんでした。多分、彼女がいっこうに心を開いてくれないので、彼としては何とかして誠意を尽くそうと、不器用に振る舞っているのでしょう。

玉鬘の方は、人目も悪く、かえって不愉快でなりません。ここで彼女はすでに「尚侍(ないしのかみ)の君」と呼ばれています。内侍所の女官たちが、長官である彼女のところに次々に仕事でやって来るのでしょうが、そんなところに髭黒がいては、笑いものになるだけでしょう。

また兵衛督は、自分が玉鬘を手に入れることが出来なかったばかりか、自分の姉が北の方でいる男が、その若い姫を妻としたことで、二重の悲哀をかこっていますが、源氏も認めているとあっては、諦めるしかありません。

周囲の女房たちは、あの無骨な大将が、すっかり人が変わって姫に入れあげているのを、面白がって眺めています。さっき「籠もっていらっしゃる」とあって、ここで「夜や早朝の人目を忍んでの出入り」とあるのが、ちょっと不審ですが、出入りが繰り返されるのを「籠もっている」と言うのでしょう。》

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第一段 鬚黒、玉鬘を得る

巻三十一 真木柱 光る源氏の太政大臣時代三十七歳冬十月から三十八歳十一月まで

の物語


第一章 玉鬘の物語(一) 玉鬘、鬚黒大将と結婚

第一段 鬚黒、玉鬘を得る

第二段 内大臣、源氏に感謝

第三段 源氏、玉鬘と和歌を詠み交す

第二章 鬚黒大将家の物語(一) 北の方、乱心騒動

第一段 鬚黒の北の方の嘆き

第二段 鬚黒、北の方を慰める

第三段 鬚黒、玉鬘のもとへ出かけようとする

第四段 北の方、鬚黒に香炉の灰を浴びせ掛ける

第五段 鬚黒、玉鬘に手紙だけを贈る

第六段 翌日、鬚黒、玉鬘を訪う

第三章 鬚黒大将家の物語(二) 北の方、子供たちを連れて実家に帰る

第一段 式部卿宮、北の方を迎えに来る

第二段 母君、子供たちを諭す

第三段 姫君、柱の隙間に和歌を残す

第四段 式部卿宮家の悲憤慷慨

第五段 鬚黒、式部卿宮家を訪問

第六段 鬚黒、男子二人を連れ帰る

第四章 玉鬘の物語(二) 宮中出仕から鬚黒邸へ

第一段 玉鬘、新年になって参内

第二段 男踏歌、貴顕の邸を回る

第三段 帝、玉鬘のもとを訪う

第四段 玉鬘、帝と和歌を詠み交す

第五段 玉鬘、鬚黒邸に退出

第六段 二月、源氏、玉鬘へ手紙を贈る

第七段 源氏、玉鬘の返書を読む

第八段 三月、源氏、玉鬘を思う

第五章 鬚黒大将家と内大臣家の物語 玉鬘と近江の君

第一段 十一月に玉鬘、男子を出産

第二段 近江の君、活発に振る舞う



 

【現代語訳】
「帝がお聞きあそばすことも恐れ多い。少しの間は広く世間には知らせまい」とご注意申し上げなさるが、そう我慢してもお置きになれない。

何日か経ったが、少しもお心を開くご様子もなく、

「思いがけない不運な身の上だったのだ」と、思い詰めていらっしゃる様子がいつまでも続くので、「ひどくつらい」と思うが、浅からぬご縁をしみじみと嬉しく思う。
 見れば見るほどにすばらしく、理想的なご器量、様子を、「他人のものにしてしまうところであったよ」と思うだけでも胸がどきどきして、石山寺の観音も弁のおもとも並べて拝みたく思うが、その弁のおもとは女君がほんとうに不愉快だと嫌っていたので、出仕もせずに自宅に引き籠もっているのであった。
 まったく、たくさんお気の毒な例をいろいろと見て来たが、女君が気のない人のために、お寺の霊験が現れたのであった。
 大臣も「不満足で残念だ」とお思いになるが、今さら言ってもしかたのないことなので、「誰も彼もこのようにいったんご承知なさったことなので、今さら態度を変えるのも、あの人のためにたいそうお気の毒であり、筋違いである」とお考えになって、結婚の儀式をたいそうまたとなく立派にお世話なさる。
 一日も早く自分の邸にお迎え申し上げることをご準備なさるが、軽々しくさっとお移りになったりすると、あちらで待ち受けて、好ましくなど思うはずのない人がいらっしゃるらしいのが気の毒なことにかこつけなさって、
「やはり、ゆっくりと、波風を立てないようにして、騒がれないで、どこからも人の非難や妬みを受けないよう、お振る舞いなさい」と申し上げなさる。


《玉鬘十帖の最後の巻です。「真木柱」は「杉、檜などの立派な柱」(『辞典』)を言い、巻の名は第三章第三段の歌に依り、またその歌を詠んだ姫の呼び名ともされます。

さて、冒頭は、にわかにはわかりにくい書き方で、『評釈』も「なぞとき」と見出しを付けて、敬語の使い方を軸にして細かく解説していますが、結局、どうやら髭黒の大将が急転直下、玉鬘を強引に自分のものにしてしまったようなのです。

「見れば見るほどにすばらしく、理想的なご器量、様子」の女君がいて、その人が心外なことと思っており、「弁のおもと」を「拝みたく思う」人がいるとなれば、やはりそういうことなのでしょう。弁のおもとがうまく手引きして、髭黒を玉鬘の部屋に引き入れてしまったのです。前段の彼の歌の「長月に命をかくる」は、実は決意表明だったということになるでしょうか。

『構想と鑑賞』が、「髭黒は父頭中将の承諾を取り付けており、…弁のおもとに渡りを付けて、着々と手を打っている。…髭黒が玉鬘を手に入れているのを、物語の上でも、また批評家も、意外のようにいう。…(しかし)男の立場からいえば、ちゃんと手を廻していて、必ずしも意外とはいえない。読者に意外の感を与えたのは、作者の趣向であり、表現のうまさである」と言っていて、なるほどと思われます。

源氏は、尚侍として出仕させるように帝に話していた手前、いきなりの噂にしたくないのですが、髭黒の方は、どうやら目立つほどに通ってきている様子です。

肝心の姫は、不本意の相手(行幸の巻第一章第二段に「色黒く髭が多い感じに見えて、とても好感が持てない」とありました)とあって「思いがけない不運な身の上」と、彼に対していっこうに心を開いてくれないのでつらいのですが、ともかく念願を果たして「浅からぬご縁をしみじみと嬉しく思」っています。

源氏は、ことの意外な展開に不満ではありますが、こうなってしまった以上は仕方がないと盛大な婚儀を考えながら、周囲の情勢が落ち着くまで待とうと様子を見て、大将に自重をうながしているのでした。》

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